お知らせ

岩手県へ「まなびポケット心の健康観察」を提供開始 ~文部科学省による1人1台端末等を活用した「心の健康観察」の推進~

 ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、岩手県教育委員会による「心の健康観察システム活用推進事業」(以下 本事業)に対し、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」の一機能である「心の健康観察※1」と、心理アンケートツールの「WEBQU※2」を提供し、児童生徒の不登校・いじめを早期把握するための活用支援を実施します。

1.背景及び本事業の概要
 文部科学省では、令和4年度の不登校児童・生徒数が過去最多となった状況を踏まえ、「誰一人取り残されない学びの保障」に向けた取り組みの緊急強化を図るため「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」※3 を取りまとめ、不登校・いじめに対する方針を示しています。その中で、地方公共団体などにおいて不登校・いじめ双方に、困難を抱える児童・生徒の支援に向けたアプリケーションや、専門家の支援などを活用した心や体調の変化の早期発見・早期支援を目的とした「心の健康観察」の推進が求められています。岩手県教育委員会では、以上の背景から調査研究費を活用した本事業を令和6年度にモデル校において実施しています。   
 一方、NTT Com は公教育において、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」やその一機能である「心の健康観察」の提供及び「学習 e ポータル※4」としての No.1 シェア※5 の獲得、「統合型校務支援システム※6」へのシングルサインオンが可能になる「統合認証サービス」の提供など、多くの学校に先進的なサービスを提供し、児童・生徒の一人ひとりが自分らしく学べる社会の実現を推進しています。

2.導入概要
 NTT Comは本事業において、学習e ポータル「まなびポケット」を利用する岩手県立中学校および市町村教育委員会が選定するモデル校において「まなびポケット」の一機能である「心の健康観察」機能と「WEBQU」を介して調査研究を行い、活用支援を実施します。
 「心の健康観察」の活用では、児童・生徒は、毎日決められた時間までに天気で表された4つの選択肢から自身のメンタルヘルスに合う選択肢を回答し、教職員はその結果から児童・生徒の小さなSOSの早期発見・早期支援に繋げます。「WEBQU」の活用では、その結果から学級集団に対する児童・生徒の状況を把握し支援が必要な児童・生徒の対応に繋げます。

3.今後の展開
 NTT Com は、児童・生徒が安心して学べる環境作りと教職員の業務がより効果的・効率的になる社会の実現を目指します。また同様の課題を抱える他の地域へのサービス提供を進めてまいります。
 

※1:心の健康観察とは毎日の児童・生徒の心や体調の状態を把握し支援することや、いじめ・不登校の予兆を早期発見・早期支援することをサポートします。詳細はこちら
※2:WEBQUとは、株式会社WEBQU教育サポートが提供・管理する教職員が児童・生徒の状態を多角的に知ることができるアンケートツールです。まなびポケットを経由しWEBQUのアンケートに回答後、結果はすぐに教職員にフィードバックされます。詳細はこちら
※3:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた緊急対策等について(通知)」にて記載。
※4:学習eポータルは、GIGAスクール構想で整備された一人一台環境と高速ネットワークを活かし、ソフトウェア間の相互運用性を確立してユーザーにとっての操作性を向上させるとともに、教育データをより良く活用するために構想された、日本の初等中等教育向けのデジタル学習環境のコンセプトのことです。
※5:株式会社MM総研『2023年春調査 小中GIGAスクールにおけるICT整備動向調査 教育委員会編』(2023年4月~5月)。
※6:「統合型校務支援システム」とは「教務系(成績処理、出欠管理、時数管理など)・保健系(健康診断票、保健室来室管理など)、学籍系(指導要録など)、学校事務系など統合した機能を有している校務支援システム」を指し、成績処理だけでなく、グループウェアの活用による情報共有も含め、広く「校務」と呼ばれる業務全般を実施するために必要となる機能を実装したシステムです。

■関連リンク
ニュース 2024年3月29日:「まなびポケット」が児童・生徒の小さなSOSを早期発見しサポートするための新機能「心の健康観察」の提供を開始|ドコモビジネス|NTTコミュニケーションズ 企業情報
ニュース 2023年2月17日:「まなびポケット」の申し込みID数が500万を突破|ドコモビジネス|NTTコミュニケーションズ 企業情報