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子ども同士の理解とつながりを深め、どんなときも学びが継続できる環境をめざす

時間と場所にとらわれない学びを実現できる教育クラウドプラットフォーム「まなびポケット」。学校現場ではどのように活用され、子どもたちの学びに変化を与えているのか。倉敷市立水島小学校で6年生を受け持つ赤松 佑恭教諭にお話を聞きました。

赤松佑恭 教諭
倉敷市立水島小学校
赤松佑恭 先生
学校名
倉敷市立水島小学校
所在地
岡山県倉敷市水島北春日町
全児童・生徒数
94人
教科
理科、その他(朝ノート)
ご紹介コンテンツ
schoolTakt、eboard、やるKey
インタビュー対象者
赤松佑恭先生

今の子どもたちの感覚に合ったものが、まなびポケットに入っている

倉敷市立水島小学校6年生Chromebook を活用した授業風景
倉敷市立水島小学校6年生
Chromebookを活用した授業風景

“あかるく、やさしく、たくましく” を教育目標に掲げる倉敷市立水島小学校は、全校の児童・生徒数が94名の小さな小学校です。同校では、パソコン教室にタブレットPCが整備されているものの、授業におけるICT活用は積極的ではなかったといいます。そうした状況の中で、Lenovo 300e Chromebookをクラス16名の全児童・生徒に1人1台で配備し、「まなびポケット」を使い始めた赤松教諭。最初に見たときは、“これを使えば、授業が楽しくなる!” と感じたようです。

「まなびポケットは、ひとつのサービスの中にいろいろなコンテンツが入っていて、料理にたとえるとビュッフェのよう。ここを開くだけで、学びの選択肢が広がり、子どもたちと楽しい授業ができると思いました」と赤松教諭。しかし、ICTを授業で活用することについては、機器の扱いや、教職員の予想の超えたトラブルが起きてしまうのではないかと不安もあったといいます。ところが実際に使い始めてみると、そうした赤松教諭の不安はすぐに払拭されました。たとえば、授業支援システム「schoolTakt」を活用した朝ノートの活動。これは毎朝15分間、“昨日の出来事を伝え合おう”、“低学年の良いところを見つけよう” など、与えられたお題について子どもたちが自由に書き込み、コメントで交流し合う活動ですが、自分の気持ちを表現できる子どもが増えたというのです。

「schoolTakt」を活用した朝ノートの活動。
「schoolTakt」を活用した朝ノートの活動。

「授業中に発言が少ない子の書き込みを見て、“あの子はあんなことを考えていたんだ” と他の子どもたちが気づく機会が作れています。子どもたち同士の交流にschoolTaktはとても有効で、使っていくうちに、今の子どもたちの感覚に合ったものが、まなびポケットに入っているという実感を持つことができました。新しいICTツールを使うときは、良いかどうか分からず、我慢して使う期間が発生すると思っていたのですが、まなびポケットはそうした心配もありませんでした」(赤松教諭)。

自分の考えや思いを伝えられる学習を可能にし
コメント欄で意見交流も活発に

赤松教諭は、さまざまな授業でschoolTaktを活用しています。なかでも同教諭が多用している機能は、課題テンプレートです。schoolTaktには、図形や計算、漢字、理科の実験など、さまざまな単元のテンプレートが多数用意されており、授業のワークシートとして活用できます。

授業でテンプレートを使うメリットは、普段ワークシートに書き込む作業では、やる気を見せない子どもも取っ掛かりやすく、間違っても簡単に消したり、図形を動かしたりとデジタルの良さが活かせるところです。

「ワークシートだとプリントを無くしたり、順番通りにノートに貼るという作業がありますが、schoolTaktであれば学んだ内容がすべてデータとして蓄積されます。“4年生のとき、こんなの学んだよね” と振り返ることも簡単にできるのが良いですね」(赤松教諭)。
またテンプレートの活用は、教職員の働き方改革にもつながるといいます。赤松教諭の場合は、今までワークシートの準備に1教科30分ほどかかっていたところ、テンプレートを使い始めてからは授業準備の時間を大幅に短縮。授業も効率化され、新しく生まれた時間で、まなびポケットのデジタル教材「やるkey」に取り組んだり、できていない子を手助けするなど教え合いも生まれています。

理科のテンプレートを活用した学習
理科のテンプレートを活用した学習

もうひとつ、schoolTaktの活用で興味深いのは、子どもたち同士の意見交流です。schoolTaktではクラス全員の意見を共有し、子ども同士がコメント欄を通じてリアルタイムにやり取りできます。「図や写真などを使いながら根拠を持って説明する発表や、自分の考えや思いを伝えられる学習が可能になりました。そうしたアウトプットに対して、友達からコメントをもらい意見交流が活発になってきています。子ども同士のコメントのやり取りについては心配もありましたが、子どもたちは教師が見ていることも分かっているので、トラブルはありませんでした。最初から教師が与えたルールの中で使うのではなく、不適切な使い方を見つけた場面で指導するのが適切だと考えています」(赤松教諭)。

コロナ禍の休校期間中もオンライン動画の活用で学びを継続

赤松教諭のクラスでは、子どもたちがまなびポケットを使うようになってから、どのような変化が生まれているのでしょうか。
同教諭は、schoolTaktの活用では書く力と表現力が伸びたといいます。意見交流や朝ノートの活動で書く機会も増え、今まで発表が得意ではなかった子どもも積極的に発言できるようになってきたというのです。
また不登校の子どもが自宅からまなびポケットを通して授業に参加できるようになったことも大きな変化です。教室の子どもたちとつながりを持ち、新しいカタチの学びが生まれています。

またタイピングのスキルが上達したことも表現の幅が広がった要因のひとつでしょう。当初は、タブレットを使い慣れた子どもたちが、Chromebookを使えるかどうか、心配があったといいますが、日常的にまなびポケットを使う中で、子どもたちが触って覚えるようになり、今では1分間に平均30文字も打てるようになったといいます。

「Chromebookやまなびポケットを使えば使うほど、子どもたちは自分のできることを広げ、教師は逆に楽になっていくようなイメージを持ちました」と赤松教諭。これには子どもたちがChromebookを1人1台環境で、“自分のもの” として使える環境であったことも大きく影響しているでしょう。キーボードと一体型でタブレットとして活用したり、観察の時は外に持ち出して写真を撮ったりと、自分のものだから工夫して使う姿が見られたというのです。

授業風景

さらに、コロナ禍の休校期間中もまなびポケットが学びを継続させるツールとして大活躍。赤松教諭は、まなびポケットにあるデジタル動画教材「eboard」を利用し、主要教科の学習を進めました。「eboardは、プロが作った動画でクオリティも高く、休校期間中の時間割が優れていました。6年生にもなるとプリント教材を配布するだけでは学習内容の理解が厳しいですが、eboardを活用して学びを継続することができました」(赤松教諭)。

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